子どもが集団遊びができるようになるまでには、6つのプロセスがあります。

ボーネルンド キドキド

年齢別あそびの発達

子どもが集団で遊ぶことの大切さ

公園などのあそび場で、他の子どもたちと遊ぶ姿を見るのは、親にとってもとてもうれしいことですね。
最近は友だちと遊ぶ時間をつくることも難しくなっているようですが、できるだけ遊ばせてあげたいもの。
子どもにとって、集団で遊ぶことはどのような意味や価値を持つのでしょうか。

子どもは6つのプロセスで他者とかかわり成長します

年齢や発達の段階によって、子どもの他者とのかかわりは6段階に変化していきます。

  1. 1親と見つめあう

    赤ちゃんのころは、主に親と顔を合わせることで他者とかかわります。

  2. 2同じ方向を見る

    お母さんと一緒に絵本を見るなど、一緒に同じ物を見ることで、共感することを知ります。

  3. 3ひとりで遊べるようになる

    親と一緒でなくても、ひとりで遊べるようになります。

  4. 4他の子どもと同じ空間で遊べる

    自分以外の子どもと一緒にいることを嫌がらず、ひとりで遊べている状態です。

  5. 5時々一緒に、時に別々に

    自分以外の子どもと一緒にいながら、時々一緒に遊んだり、時々ひとりで遊んだりします。

  6. 6一緒に遊ぶ

    ほかの子どもと一緒でなければ成り立たないあそびができるようになります。集団遊びの最初の一歩です。

この6段階は、子どもが「集団で遊びたいときに遊べる」ようになるための準備。このプロセスを経ることで、信頼感や協調性といったものが徐々に養われていくのです。

おもちゃを独り占めすることも大事な成長のプロセス

よく、小さな子どもがほかの子どものおもちゃを取り上げたり、貸してほしいといわれても頑に拒否する場面があります。親は「なんで一緒に遊べないの」「いじわるしないの」と諭そうとしがちですが、実はこの行動は子どもにとって大事な成長のプロセスです。 だいたい2〜3歳くらいでしょうか。ほかの子どもと一緒にいながらひとりで遊んでいる時期は、子どもはまだ自分の欲求を模索している最中です。その子のことが嫌いなわけではなく、もちろんいじわるするつもりもなく、自分が一番おもしろいことは何かということが大切な時期なのです。この時期は、人におもちゃを取られたら泣きますし、自分がほしいと思ったものをほかの子どもから取ることもあります。こうした欲求を大人の制止によって妨げられると、子どもは満たされない気持ちをずっとひきずることになります。自分が満足した経験がないため、自分が我慢して人に貸してあげようという気も起こらないのです。

あそびのような、自由に自分のしたいことができる時間はもっとも子どもの欲求が表れます。自我が未完成な子どものうちは、他者を知るより自分を知ることが先。それができてから、他者を理解できたり許容できるようになります。

年齢別あそびの提案

健やかな成長のために、子どもにはそれぞれの発達の段階に適したあそびが必要です。成長のスピードはひとりひとり違います。一番近くにいるお父さん、お母さんが、子どもの成長や個性をよく見ながら、必要なあそびを用意してあげてください。

赤ちゃん(乳児・0歳)へ提案するあそび

視る・聴く・触れるなど、五感が成長途中の赤ちゃん。外界からの適度な刺激によって、ゆっくりと世界を感じとり、五感を育みます。色や模様のはっきりとしたものを近くで見せてあげましょう。

2歳〜5歳の幼児へ提案するあそび

身体的な動きにも多様性が出てくるころです。同時に手先も上手に動かせるようになるので、ブロックを積んだりすることもできます。4〜5歳にもなると、社会性が育ち、友達とルールをつくって遊んだり、目標を立てながらじっくり取り組むあそびがおすすめです。

小学生へ提案するあそび

難しいことにも果敢にチャレンジしたくなる時期です。知的好奇心や、大人と同じことをしようとする挑戦心をくすぐるあそびがおすすめ。クライミングウォールのような、頭の中でどう行動すればいいかを考え、実行に移す力を伸ばすあそびにも挑戦してみましょう。

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